カナダの厳しい冬の間、ケベック州ヌーヴィル村ではイチゴの栽培がおこなわれている。農園「Le Caveau à Légumes」では、暗号資産(仮想通貨)のマイニング機器が生み出す熱を利用して霜と戦い、この地域には珍しいイチゴが育つ。 「厳しい寒さには熱が必要だ。電気代を支払えば、イチゴを育てる余裕はなくなる」と農園の農学者、メリッサ・ギラード(Melissa Girard)氏は話す。 農園は副収入として暗号資産マイニングに取り組む多くの事業主の一つで、エネルギーを消費する上でカーボンニュートラルなアプローチで取り組んでいる。 ウクライナより多くの電力を消費 ビットコインは時に、エネルギーを浪費していると批判される。分散型ネットワークはいわば、エネルギー消費と引き換えにコンセンサスを確保することによって、中央集権的で信頼のおける第三者の必要性を排除している。 この仕組みを先天的な非効率性と捉