国が定めた福島第一原子力発電所の「汚染水問題に関する基本方針」には、「汚染源を取り除く」「汚染源に水を近づけない」「汚染水を漏らさない」の3つがあります。このうち「汚染源に水を近づけない」対策の一つを担うのが凍土方式陸側遮水壁です。国の汚染水処理対策委員会による鹿島案提言以降、鹿島はさまざまな施工上の工夫を取り入れ、汚染源である建屋に地下水を近づけないよう、凍土壁の造成に取り組んでまいりました。最初の凍結開始から約2年後となる2018年3月7日に開催された汚染水処理対策委員会(第21回)において、建屋への地下水流入量の抑制や汚染水発生量の低減といった効果が認められるとの評価が行われました。