宮城県の気仙沼市議会で15日、飲酒運転をした疑惑があって辞職勧告を受けた議員が一般質問に立ったところ、議場にいた議員23人のうち18人が一斉に退席し、議会が中断する騒ぎがあった。この議員の質問は辞職勧告後、初めてだった。複数の議員によると、辞めないことへの抗議の意味だったという。 市議会事務局などによると、質問しようとしたのは熊谷雅裕氏(63)。震災後の住宅再建の現状や防潮堤建設のあり方を、市側にただす予定だったが、熊谷氏本人や熊谷伸一議長(58)ら計5人を除く18人が退席した。定数24の半数の12人が出席する必要があるため中断し、熊谷氏が質問を取り下げた後に再開した。 市議会は昨年10月、熊谷氏が飲酒運転をした疑いが強いとして、議員辞職勧告決議案を全会一致で可決していた。熊谷氏は朝日新聞の取材に「議会で発言する権利も職責もある。残念だ。ただ混乱を招くというなら、今後は委員会や市政報告会な