バンクシーを継承しながら、路上とインターネットをつなげる。ラッシュ・サックスインタビューインターネット時代のグラフィティ・ライターにして、ネット上のネタ画像を題材にする「Meme Artist」のラッシュ・サックス。スケート・ブランド「FTC」のキャンペーンのために来日した作家に、ミレニアル世代のアートについて話を聞いた。 文=松下徹(SIDE CORE) インターネットと路上を直結させるポスト・バンクシーの新世代 十数年前、オーストラリアのメルボルンに、電車にグラフィティする過激な女性ライターがいたが、警察沙汰でグラフィティを辞めてしまう。するとその元恋人が彼女のライターネームを盗み「LUSH」と名乗った。新LUSHはストリートで目立った存在となり、彼のヘイターたちはLUSHのグラフィティに「SUCKS!」(マヌケ野郎)と書き足した。LUSH SUXというアーティストはそのように誕生した