プログラミング研修講師として避けては通れない大きな課題が、プログラミングをやったことがない方に「オブジェクト指向」が何であるかを伝えることです。オブジェクトという概念自体が非常に抽象化された概念ですので、抽象化されたものをそのまま伝えても、利用イメージが全く喚起されません。 「そもそも、オブジェクトとは?」はNG この説明を始めてしまうと、ほとんどの物事がオブジェクトになりえるため、オブジェクトとはについての定義付けをしていません。「オブジェクト指向が目指すソフトウエアの世界とは」という哲学論に倒れてしまうと、初心者は全くイメージがつかなくなります。 その為、「オブジェクト指向はプログラムをどう作るかの方法論の1つで、クラス(Class)という単位を最小単位としてプログラムを作るやり方」という前提を置きます。オブジェクト指向を方法論の一つであると割り切れば、「そーゆーやり方があるのか」と割