「ゲーセンで出会った不思議な子の話」と言うのが話題になっているらしい。この話自体の論争には興味がないが、これをフィクションなのに「実話」として書いていると批判している人が何人もいることについてちょっと気がかりな事がある。 それはこうした風潮によって事実だがそれを事実として書けない出来事を伝えられなくなることだ。 分かりにくいと思うので具体的に言えば、例えば途上国の悲惨な事例(児童労働や売春など)を伝える時、内容が内容なのでもちろんありのままに書くわけにはいかない。ましてこれが国内の出来事だったりしたら正確に書けば本人も含め多くの人が傷を負う。しかし書けないと言ってそれらを伝えなければ、悲惨さも伝わらない。 そこでいくつかの点をぼかしたり創作して書くというスタイルが取られるのだが、これまでもそれらに対して(創作した事で生じた)矛盾を指摘して「実はそんなことは無かったんだろう」と言う人が必ず出