2024年度完成予定の成瀬ダム(秋田県東成瀬村)の工事現場で見学会が10日あった。秋田県内や関東地方から約80人が参加した。 国の成瀬ダム工事事務所の主催。参加者は本体の建設準備が進む様子を見学し、一部区間がダム貯水池に水没する国道342号の付け替え道路や本体建設期間に使う仮排水トンネルも回った。 湯沢市の無職高岡正さん(80)は「とても大きな工事で危険が伴う。無事に完成してほしい」と話した。 成瀬ダムは農業用水、生活用水の確保や治水、発電などが目的。総貯水容量7850万立方メートルで、総事業費は約1530億円。「台形CSG」と呼ばれる、砂利とセメントを混合して固める形式で高さ115メートル、長さ755メートル。本年度内に本体構築工事に着手する。
宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで1日、春の雪解け水を放水する「すだれ放流」が始まった。5日まで。 地元観光関係者を対象とした見学会があり、約30人が普段は立ち入れないダム下流側から放流を眺めた。 参加者は、大量の水が幅95メートル、高さ80メートルで流れ落ちる壮観を写真に収めたり、こいのぼり約50匹の影が水に映って「コイの滝登り」のように見える風景に見入ったりしていた。 鳴子ダム管理所の土田恒年所長は「観光に生かしてもらいたい」と話した。観光ボランティアガイドの池田史さん(75)は「上からは何度も見ているが、違った迫力がある」と語った。 すだれ放流はダム完成翌年の1958年に始まり、雪解け水が極端に少ない年などを除きほぼ毎年、この時期に実施されている。
青森県西目屋村は、水陸両用バスに乗って津軽ダムのダム湖「津軽白神湖」を遊覧する「ニシメヤ・ダムレイクツアー」を始めた。10月末まで実施する。 ツアーは、ダム湖を観光に生かそうと昨年から始まった。昨年は湖の水位低下の影響で、夏季に約2カ月半運休したが、村は新しく湖への進入路を整備して水位の変動に対応できるようにした。 ツアーでは村役場近くの物産センター「ビーチにしめや」で乗車し、約15分かけて湖まで移動。約25分間の水上走行では雄大な自然の眺めが楽しめる。 5~6、9~10月の平日は午前9時15分~午後2時半に計4回、土日祝日と7~8月は午前9時15分~午後3時10分に計5回運行する。 毎週水曜は定休日。乗車料金は中学生以上が2500円、3歳から小学生が1500円、2歳以下が500円。乗車希望日の前日までに電話などで申し込む。連絡先は津軽白神ツアー0172(85)3315。
雪解けのダム見上げて 大崎・鳴子で5月3~5日「すだれ放流」見学者募集 大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで、春の雪解け水を放水する「すだれ放流」をダム直下から見学するツアーが5月3~5日、開かれる。みやぎ大崎観光公社は参加者を募集している。 鳴子公園に集合し、バスでダムの手前1.2キロ地点に移動。江合川に沿って砂利敷きの工事用道路を歩く。散策と見学は約1時間。担当者は「高さ94.5メートルのダムを真下から見上げて、流れ落ちる水の迫力を味わってほしい」とPRする。 バスの出発は午前10時、11時、午後1時、2時の計4便。各便定員20人。事前申し込みが必要で、空きがあれば当日も受け付ける。対象は小学生以上。参加費は傷害保険代込みで1500円。連絡先は同公社0229(25)9620。
東日本大震災で決壊した福島県須賀川市の藤沼ダム近くの防災公園で11日、「記憶をつなぐつどい」が開かれた。濁流にのまれて7人が死亡、1人が行方不明となった被害を、地元住民らが伝えていく決意を新たにした。 約80人が黙とうして献花した。あいさつした遺族代表の小針義男さん(57)は、下流域で暮らしていた母トシさん=当時(74)=を決壊事故で亡くした。 「悲しみと喪失感は忘れられない」と語った小針さん。「藤沼湖は元の姿を取り戻しつつあり、私たちにできるのは未曽有の災害を後世につなぐことだ」と話した。 地区出身の加藤和記実行委員長は「一年一年つどいを積み重ね、地域で防災の意識を高め、追悼の意を持ち続けたい」と述べた。 藤沼ダムは修復され、2017年1月に試験湛水を開始。同年の春には農業用水の供給が再開した。防災公園は8月以降、被災した下流の3地域にそれぞれ整備された。
山形県庄内町立谷沢の六渕(ろくぶち)砂防堰堤(えんてい)と瀬場砂防堰堤が国の有形文化財に登録されたのを受け、庄内町と国土交通省新庄河川事務所はそれぞれの現地に案内板を設置した。 案内板は、堰堤の構造や規模の説明を記したプレートを岩にはめ込んだ形状。除幕式が5日に六渕砂防堰堤であり、原田真樹町長は「素晴らしい砂防ダムで、一度見れば感動してもらえるはず。地域の観光資源としても生かしたい」と述べ、出席者にお披露目した。 両堰堤は昭和20年代(1945~54年)、月山を源流とする立谷沢川の中流域に造られた。セメントを節約するため玉石を混ぜる玉石積み粗石コンクリート造りで、六渕は長さ157メートル、高さは15メートル。瀬場は長さ193メートル、高さ6メートル。現在のような建設機材がない時代、川の氾濫を防ぎ下流の最上川に流れ込む土砂量を抑えようと、石工や住民ら延べ1万人以上がほぼ人力で造り上げた。 国
岩手県西和賀町の湯田ダム(錦秋湖)で、処分に困って積み重ねていた流木の山からカブトムシの幼虫が見つかった。「子どもたちの環境学習に役立ちそうだ」と東北地方整備局湯田ダム管理支所は、6月3日に採取会を企画。年間600万円の処理費を要する「厄介者」が、子どもたち垂ぜんのお宝の山に化けそうだ。 職員が今年3月、山積みになったアシやカヤの廃木から幼虫を見つけた。5月の大型連休明けには別の朽ち木の山からも発見。管理支所は「少なくとも100匹はいるのではないか」とみている。 和賀川をせき止めた湯田ダムには、上流や周辺の沢からブナ、アシ、カヤなどの流木が流れ込み、湖面に堆積する。放置すると放水時の障害になるため、管理支所はダム近くに流木の保管場所を設けて分別管理してきた。 ブナなど一部の流木は、5年以上前からまきストーブの燃料や園芸用資材として無償提供しているが、それでも年間約130トンは焼却処分せざる
昨年10月にあった水陸両用バスの乗車体験会。参加者は「湖に飛び込む瞬間が面白かった」などと感想を述べていた 青森県西目屋村は、水陸両用バスに乗って津軽ダムのダム湖「津軽白神湖」を遊覧するバスツアー「ニシメヤ・ダムレイクツアー」を30日に始める。10月末まで実施する。 村や津軽ダム工事事務所は2012年から、ダム湖を観光に生かそうと、バスの運行に関する社会実験に取り組んでいる。体験者からの「また乗りたい」といった声を受け、村は16年度、42人乗りの車両を9000万円で購入した。 ツアーでは、参加者が村役場近くの物産センター「Beechにしめや」に集合してバスに乗車。約15分かけて津軽ダム内の公園「津軽白神湖パーク」に移動し、約30分間の水上走行をする。 定休日は毎週水曜日で大型連休中の5月3日は運行する。午前9時~午後3時に計5回実施し、乗車料金は中学生以上が2500円、3歳~小学生が150
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