日本のギャグを作った人−。「おそ松くん」や「天才バカボン」など数多くのギャグ漫画を生み出した赤塚不二夫さん(2日死去)が、サブカルチャーに与えた影響は大きい。あまりに大きすぎて見えにくい。コラムニストの泉麻人さんとイラストレーターのみうらじゅんさんに、その作品の偉大さを振り返ってもらった。 ◇ ■作品との出会い みうら「僕は小学校のはじめごろかな。『おそ松くん』を読み始めた」 泉「うちは鉄腕アトムと鉄人28号が載ってる月刊の『少年』(※1)をとってたから最初に読んだ赤塚漫画は『まかせて長太』。漫画は1誌と決められていた。小学校2年生のとき、遊びに行った友達の家に『少年サンデー』があって、そこで一気に『おそ松くん』を読みましたね」 みうら「いたよねえ、人の家で何にもしゃべらずに漫画読んでるやつ。うちは一人っ子だから3誌とってて、友達が来てすごく嫌だった記憶