「HLA-B」遺伝子の型が、HIV治療薬の副作用に関与 -副作用発症リスクが9.26倍高いことを発見、「オーダーメイド医療」の実現へ- ポイント タイ人のHIV患者遺伝子をケース-コントロール関連解析で同定 HIV治療薬サニルブジンによるリポジストロフィーの発症リスクに関連 発症リスクが高いと予測された患者にはほかの薬を選択投与、副作用の回避が可能に 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、タイ国マヒドン大学などと共同で、「HLA-B」遺伝子の型がHIV治療薬サニルブジン(略名:d4T、海外ではスタブジン)による副作用であるリポジストロフィーの発症に関連することを発見しました。理研ゲノム医科学研究センター(中村祐輔センター長)のファーマコゲノミクス研究グループ遺伝情報解析チームの莚田泰誠チームリーダーを中心とする研究グループによる成果です。 リポジストロフィーは、HIV治療に用