『男一匹ガキ大将』『俺の空』『ドン 極道水滸伝』など幾多の人気作を世に送り出してきた漫画家・本宮ひろ志氏は、一方でパチンコ、電子書籍、ネット配信といった新分野に徒手空拳で飛びこむ、異端のビジネスマンでもあった。その本宮氏が、現在“旬”のビジネスの裏側をプロインタビュアー・吉田豪氏に明かした――。 * * * パチンコが来たでしょ、配信が来たでしょ、いまなにが来てるかっていうと配信ゲームなんですよ。 これ、グリーだとかモバゲーだとか、「年間でお支払いできるのが4000万」って言うんですよ。ここに魚はいるんです。短期決戦の商品だけど、あいつら、とんでもない稼ぎしてるのよ。そうやって魚の居場所は流れてるわけ。これを出版社は、本を出すことに縛られてるから、みんな逃がしてるんだよ。いや情報として持ってないのかな。何百人も社員がいるくせに。 ※週刊ポスト2011年7月8日号 【関連記事】