大阪市立桜宮高校の体罰問題をめぐり、神奈川県逗子市長の経験もあり、地方自治論が専門の富野暉一郎・龍谷大教授は橋下徹市長の手法に疑問を呈する。 「市長には予算執行の権限がある。だが、教育の内容や実務については、教育委員会が担っており、市教委と合意を形成しないまま、市長が予算執行を停止するのは穏当ではない。 市長が予算執行の面で締め上げると、教育委員会の独立性が損なわれ、制度を壊すことになる。市教委が今回の件に関して、全く機能していないならまだしも、今まさに協議を進めている最中なのに、(市長の)権限だけが独立して作用するのは危険だ。政治的リーダーシップをはき違えている」