日本のマンガやアニメが広く一般に親しまれているフランスでは、 当然のことながら日本のアニメ、マンガに影響を受けたクリエイターが大勢います。 そこで今回は、東京在住で、現役アニメーターとして 『LUPIN the Third -峰不二子という女-』などの日本アニメの制作に携わっている クリストフ・フェレラ氏によるBDデビュー作『ミロの世界』を 翻訳者の原正人さんにレビューしていただきました。 記事の最後にお知らせもありますので、どうぞお見逃しなく! 日本のマンガ・アニメがフランスで人気を博していることはよく知られている。フランスで年間に刊行されるBDも含めたすべてのマンガの刊行点数の約3分の1が日本のマンガの翻訳だというから相当なものである。 もちろんすべてがベストセラーというわけではない。ACBDが毎年年末に発表している報告書によれば、2012年度に刊行された仏訳マンガで刷り部数が5万部を