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ブックマーク / number.bunshun.jp (237)

  • “被災馬”というもうひとつの運命を私たちに突きつける映画『祭の馬』。(島田明宏)

    『祭の馬』は、12月14日より東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにてロードショー、他都市では順次公開。詳細はhttp://matsurinouma.com/ 2年前の東日大震災と原発事故により、「被災地」「被災者」といった言葉から少し遅れて、「被災馬」という言葉がメディアで使われるようになった。 犬やなど、ほかの被災動物の所在が岩手・宮城・福島の被災3県の広域にわたっていたのに対し、被災馬がいた場所は、「相双地域」と呼ばれる福島の太平洋沿岸に集中していた。このエリアでは、千年以上の伝統を持つ世界最大級の馬の祭り「相馬野馬追」に出る馬が数多く飼養されているからである。 相馬野馬追は、毎年7月最後の土、日、月曜日に相馬市と南相馬市で行われる。数百騎が街中を練り歩く騎馬武者行列、鎧を身につけた侍たちが腕を競う甲冑競馬と神旗争奪戦などが呼び物の勇壮な祭りだ。 登場するのは、青森県産の元競

    “被災馬”というもうひとつの運命を私たちに突きつける映画『祭の馬』。(島田明宏)
  • <『キャプテン翼』作者が語る> 高橋陽一 「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(田邊雅之)

    サッカー漫画の金字塔である『キャプテン翼』。 大空翼が欧州で出会う最大の好敵手が西ドイツの“若き皇帝”だ。 大人気漫画の作者がストーリーを構想した当時を振り返り、 名キャラクターが生まれた背景を明かした。 ブンデスリーガを特集したNumber835号より、高橋陽一先生が ドイツサッカーの魅力を語りつくした特集を全文掲載します! キャプテン翼を描き始めるきっかけとなったのは、1978年のW杯、アルゼンチン大会をテレビで観戦したことでした。 ちなみにこの大会では、ジーコやプラティニなどが脚光を浴びています。だからこそ私も翼を10番の選手にしたわけですが、一方では西ドイツ代表のFW、バイエルンに所属していたカール・ハインツ・ルンメニゲにも強烈なインパクトを受けました。そこでジュニアユース時代の翼の物語にも、カール・ハインツ・シュナイダーというドイツ人の若手を登場させることにしたんです。シュナイダ

    <『キャプテン翼』作者が語る> 高橋陽一 「カール・ハインツ・シュナイダー誕生秘話」(田邊雅之)
  • セレーゾ監督復帰で王者復活の狼煙!!鹿島が春季キャンプで準備したもの。(佐藤俊)

    就任にあたり「前と同等か、それ以上の成果を出したい」と語ったトニーニョ・セレーゾ監督(中央)と新加入の選手たち。(左から)植田直通、前野貴徳、ダヴィ、(1名おいて)野沢拓也、中村充孝、豊川雄太。 15日、鹿島アントラーズは、11日間の宮崎キャンプを打ち上げた。 宮崎は晴天率が高く、2月の最高気温が13.8度とこの時期にしては比較的暖かく、日差しの当たる場所はアウターも必要ないほどだ。周囲の練習場からは、プロ野球のキャンプが行なわれているのだろう、ポップな音楽が流れ、宮崎がプロスポーツの一大キャンプ地であることを実感させられる。 鹿島は今季、2000年にJリーグで唯一となる3冠を達成した指揮官だったトニーニョ・セレーゾが8年ぶりに監督に戻ってきた。2009年以来のリーグ戦制覇を始め、“強い鹿島”の復活を託されての監督復帰だった。その期待に応えるべく、宮崎キャンプは、セレーゾ監督の王座奪回への

    セレーゾ監督復帰で王者復活の狼煙!!鹿島が春季キャンプで準備したもの。(佐藤俊)
  • 中山雅史の魂の継承者、岡崎慎司。稀代のストライカーをつなぐ共通点。(二宮寿朗)

    2月6日のラトビア戦で岡崎は2得点を決め、日本代表史上最速でAマッチ30得点に到達。まだ26歳、どこまで記録を伸ばせるか。 岡崎慎司は、中山雅史の背中をずっと追っかけてきた。 裏への飛び出し、泥臭さ、攻守にわたる運動量、決定力……“尊敬するストライカー”中山から影響を受けてきただけに、新旧の背番号「9」にはやたらと共通点が多い。 2ゴールを挙げた先のラトビア戦。昨季限りで“第一線を退いた”中山が日本代表戦の解説者デビューを果たした試合でもあった。その中山は、岡崎を一体どのように見ていたのか。 神戸から帰京した翌日、中継を録画したものを早速見ると案の定、岡崎に対する中山のコメントは多かった。 前半30分、細貝萌からの縦パスに抜け出してオフサイドになった場面。 「オフサイドにはなりましたけど、今のタイミングでもうちょっと膨らんで出ればオフサイドじゃなかった。しっかりとディフェンスのタイミングを

    中山雅史の魂の継承者、岡崎慎司。稀代のストライカーをつなぐ共通点。(二宮寿朗)
  • <舞姫が復活する日> 安藤美姫 「失われた“ミキ”を求めて」(中村計)

    わずか14歳で4回転を跳び、18歳で初の五輪を経験。 失意の時期も乗り越え、'11年に2度目の世界女王に輝くも、 選手人生の絶頂期に休養を宣言。約2年の月日が流れたが、 人々は何故、美姫がいればと想像し、復帰を待ち望むのか。 公私に渡って支え続けてきた関係者たちの証言から、 見る者すべてを惹き付ける、彼女の魅力の秘密を探った。 両手を開き、指先を嬉しそうに眺める。 「この爪、安藤がきっかけなの」 城田憲子の10の爪には「銀ラメ」のマニキュアが施されていた。 城田は、日スケート連盟の元強化部長だ。そのときの縁で、女子フィギュアスケーターの安藤美姫とは、今も親交が続いている。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 5387文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく Number

    <舞姫が復活する日> 安藤美姫 「失われた“ミキ”を求めて」(中村計)
  • 入団か否かで試される西武の度量。“房総のダルビッシュ”は消えるのか?(中村計)

    千葉国際高等学校では1年夏から活躍していた相内。刑事処分が決まり次第、一刻も早く球団と協力しながら更生に励んで欲しい。184cm、73kg。 それにしても似ている。ダルビッシュ有(レンジャーズ)に、だ。それが千葉国際高校の相内誠を取材したときの第一印象だった。 ハーフという境遇。痩せて背の高いスタイル。きれいな真っ直ぐ。コントロールの良さ。変化球を巧みに繰る器用さ。クレバーさ。人懐っこいところ。怠惰なところ。そして、やんちゃなところも。 相内は3年春の千葉県大会の準々決勝で腰痛が再発し、腰に負担のかかる140キロ台のスピードボールやフォークを封印し、ほぼぶっつけ番でシンカーを用い、好投したことがある。 「あのときはいかに遅い球で抑えるかがテーマだった。左バッターが多かったので、外に逃げるシンカーが有効かな、と。打撃練習のときに遊びで使ったことがあったんで。そうしたらはまってくれましたね」

    入団か否かで試される西武の度量。“房総のダルビッシュ”は消えるのか?(中村計)
  • <スペシャル対談> 伊藤みどり×マツコ・デラックス 「アタシの愛した女王たち」(野口美惠)

    かつて自らの演技で世界を震撼させた伝説の選手。 そのあまりにも偉大な先駆者に心酔している、 辛辣ながら的を射た発言で人気の女装タレント。 “超”が付くほどフィギュアを愛する2人が、 我々を魅了した銀盤の女王たちを一刀両断! 女子選手として最初にトリプルアクセルを成功させ、アルベールビル五輪で銀メダルを獲得。日人で初めて、世界フィギュアスケートの殿堂入りを果たした女王・伊藤みどり。 その伊藤が日を背負って海外で活躍する姿を見て、フィギュア愛(=みどり愛)に目覚めたというマツコ・デラックス。 全く異なる経歴の二人が、フィギュアスケート界を彩った歴代の女王たちの並外れた才能・技術・実力を語りつくす! マツコ いきなりだけどまずこれだけは言わせて。今のフィギュア界は伊藤みどりの扱いが悪すぎる! 過小評価されすぎ! みどりは日のスポーツ史において、長嶋茂雄さんとかと同列に語られなきゃいけない人

    <スペシャル対談> 伊藤みどり×マツコ・デラックス 「アタシの愛した女王たち」(野口美惠)
  • 香川真司が見せた“不思議な笑み”。レアル戦で受けた世界最高峰の衝撃。(豊福晋)

    世界最高峰の戦いを肌で感じることになった香川。C・ロナウドと競り合った時に感じた喜びと悔しさが、さらに香川を成長させるはずだ。 先制しただけに悔しさも残っていたはずだ。望むような形でボールに触る回数も少なかった。交代は後半19分。もっとプレーしたかったという思いもあったに違いない。 それでも、試合後の香川真司は不思議な笑みを浮かべていた。まるで何か面白いものを見つけたときのような、わくわくしているかのような表情がそこにはあった。 「レアルは正直強かったです。ボールの取りどころもなかなか見つからなかった。ロナウドは世界でナンバーワンの選手だと肌で感じられたし、ひとりひとりのスキル、技術、スピード、フィジカルを比較したときに、僕自身もっともっと成長しないといけない、と。レベルの高さはすごいものがありましたね」 ――なんだか、楽しそうですね? 「いや、楽しそうというか、レアルに見せつけられたから

    香川真司が見せた“不思議な笑み”。レアル戦で受けた世界最高峰の衝撃。(豊福晋)
  • 「気持ちを見せろ!」中山雅史がJリーグに残したもの。(細江克弥)

    中山雅史、現役最後の試合となった2012年11月24日、第33節の対横浜F・マリノス戦。試合は0-2で負けている。 昨年の夏、試合に敗れた悔しさに打ちひしがれるロッカールームで、中山雅史は珍しく声を荒げた。 「気持ちを見せろ!」 2013シーズンもキャプテンの腕章を巻くコンサドーレ札幌の河合竜二は、半年前の光景を今でもよく覚えている。 「中山さんが珍しく、気持ちを見せろってものすごく怒って。その言葉の重みはすごく感じましたね。やっぱり、全然違いましたよ。自分が言うのと中山さんが言うのとでは。もちろん自分の心にも響きましたし、チームにとって、あの言葉はものすごく大きかったと思います」 それでも、若手中心のチームは容易には勝てなかった。目標とするJ1残留を果たすことはできなかった。しかし河合は、チームに芽生えた確かな変化を感じていた。それは紛れもなく、中山のあの日のひとことをきっかけとしていた

    「気持ちを見せろ!」中山雅史がJリーグに残したもの。(細江克弥)
  • JFLの遅咲き大物FWがJへ移籍!!実例で考える“J3構想”の可能性。(細江克弥)

    関東リーグ1部だったY.S.C.C.でプレーしJFL昇格の原動力となった辻正男(写真右端。コンサドーレでの練習参加風景)。彼のようなステップアッパーの存在が下部リーグを活性化する。 昨年11月、初めて「J3構想」という言葉を耳にした時はいま一つその真意を測りかねたが、今は少し、それをポジティブに解釈することができている。きっかけはある選手のJリーグ入りと、彼が発した言葉だった。 1月14日、J2ガイナーレ鳥取は2人のストライカーの獲得を発表した。 1人は、J1ヴァンフォーレ甲府から移籍する永里源気。言わずと知れた“なでしこ”大儀見優季の実兄であり、アビスパ福岡に在籍した2010年にはJ2で15得点を記録した点取り屋である。 そしてもう1人は、JFLのY.S.C.C.から加入する辻正男。彼もまたストライカーだが、永里とは対照的にJリーグでのキャリアはない。25歳にしてプロの世界に飛び込む彼は

    JFLの遅咲き大物FWがJへ移籍!!実例で考える“J3構想”の可能性。(細江克弥)
  • ファンの心をつかめるか。~プロ野球とJリーグの観客動員力~(小川勝)

    2012年のJ1最終節、試合終了後もスタジアムに居残るガンバ大阪のサポーターたち。ガンバのJ2降格により、2013年のJ1観客動員数にはどんな影響が表れるのか。 プロ野球とJリーグの観客動員は、日のスポーツをめぐる経済事情を反映する代表的な数字の一つだろう。大型スタジアムに、1万人単位の観客を毎週集めるスポーツは、この二つ以外にはない。プロ野球は年間延べ2000万人以上、Jリーグも500万人以上が、会場に足を運んでいる。全員が有料入場者ではないが、ほとんどの人は交通機関を使って会場に行き、チケットを買う。多くの人が会場内またはその周辺で飲をする。会場や専門ショップでグッズを買う。観客動員は、チームの収入源というだけでなく、スポーツが経済に貢献できる一番の裏付けだ。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 182

    ファンの心をつかめるか。~プロ野球とJリーグの観客動員力~(小川勝)
  • 今季Jリーグのキーワードは“縦”!!ポジションレス時代に呼応する新世代。(細江克弥)

    広い視野に裏付けされた展開力とともに、無回転のミドルも併せ持つ広島のボランチ、青山敏弘。2012年Jリーグベストイレブンに初選出された。 縦に仕掛けられるか――。記者である自分が選手を見る際に頭に置いているキーワードの一つである。 GKなら迷うことなく一歩を踏み出して相手の足下に飛び込めるか、ボールキープ時にはパスコースの一つとなり得る足下の技術を備えているか。DFなら相手の前に体を入れてインターセプトを狙えるか、また、時には決定機に直結する縦パスを供給する攻撃センスを備えているか。MFなら前方のスペースに自ら飛び込めるか、チームメートを縦に動かせるパスを出せるか、あるいはドリブル、パス、シュートと手段を問わず、相手に“縦”を警戒させる怖さを持っているか。FWならファーストコントロールがゴールに向かっているか、それから、後方からの縦パスを引き出す動きができるか――。 ピッチに立つ11人には

    今季Jリーグのキーワードは“縦”!!ポジションレス時代に呼応する新世代。(細江克弥)
  • 新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)

    プロ25年目の谷繁は、FA権を行使せず、昨年末に1億9千万円で契約更改。「阿部(慎之助/5億7000万円更改)より4億円ほど少ない金額で(判子を)押しました」と笑いながら中日での活躍を誓った。 新年、あけましておめでとうございます。 新しい年を迎え、気持ちも新たに3カ月後に迫ったペナントレース開幕に思いを馳せる今日この頃。野球なき正月のテレビ番組と型にはまったおせち料理に飽きてきたら東京・国分寺。北口のうら寂しい路地の一角にある、もつ鍋の名店「もつ鍋 わたり」がおススメ。 ここの店主・中野渡進氏は元横浜ベイスターズ中継ぎ投手にして、木塚コーチの高校の後輩・弥太郎投手に伯父貴と慕われる存在。この度、編集部に届いた年賀状の中に「野次馬ライトスタンドは口の悪いもつ鍋屋の記事だけでいいです」との要望が混じっていたので、今回は中野渡進氏による2013年プロ野球展望をお届けする。 キャプテンサンタを愛

    新春恒例! 「もつ鍋わたり」店主の2013年プロ野球“直球”大予想。(村瀬秀信)
  • <指揮官が見る日本の現在地> ザッケローニ 「我々は正しく進んでいる」(二宮寿朗)

    8勝2敗2分――2012年のザックジャパンは、W杯への切符を 大きくたぐり寄せる勝利と同時に、価値ある敗戦も経験した。 この結果を監督自身はどのようにとらえ、生かすつもりだろうか。 コンフェデ杯の対戦国決定直後、その胸中を明かした。 カップの中身はエスプレッソではなかった。ホテルの一室でインタビューを始める前、アルベルト・ザッケローニはスタッフに緑茶をリクエストした。立ち込める茶の湯気を鼻のほうに持っていき、ゆっくりと喉に含み入れる。 何か、おかしいかい? そんな顔でイタリア人紳士は何気なく凝視していたこちらを見返してくる。 「スシも好きだし、日茶も好きなんだ」 日本代表監督に就任して間もなく2年半。日文化が日常でも染み付いている。いたずらっぽい笑みを向け、カップをゆっくりとテーブルに置いた。 重圧がのしかかる初体験のW杯最終予選はスタートダッシュに成功してグループBのトップをひた走り

    <指揮官が見る日本の現在地> ザッケローニ 「我々は正しく進んでいる」(二宮寿朗)
  • <箱根駅伝> つながらなかった襷。~悲劇のランナーたちのその後を追う~(小堀隆司)

    あの冬の箱根は、とりわけ印象的だ。勝者ではなく、 敗者の崩れ落ちる姿が網膜に焼きついている。 うつろな目、半開きの口もと。何度転んでも立ち上がり、 襷をつなごうとする姿──。襷はなぜ、つながらなかったのか。 途中棄権を余儀なくされた3人のランナーの、その後を追った。 好評発売中の雑誌Number Do『体が変われば人生が変わる!?』より、 特別公開します! JR清水駅前の雑踏に、ジャージ姿のサラリーマンがすっくと立っている。 スリムな体型は現役当時のまま。山梨学院大のエースとして鳴らした中村祐二も、すでに不惑の年を迎えているはずだった。 「今年で42です。学生の頃と比べて、むしろ体重は減ってます。52kgしかないんですよ。ちょっと肺を痛めましてね」 何度目かの転職先である現在の会社は、経営再建のまっただ中。 造船会社で総務課長を務める中村は、ややかすれた声で言った。 現役はとうに引退した。

  • 中山雅史はずっとスターであり続ける。~福西崇史が感じたゴンの存在感~(細江克弥)

    12月4日に札幌で会見を行った中山。福西と中山はジュビロ磐田で12年に渡って共にプレーし、黄金期を支えた。 携帯電話に表示された不在着信通知を見て、何となく、そういう話なんだろうと察しました。 折り返してつながった電話の向こうで、中山さんは今季限りで第一線から退くことを伝えてくれました。 膝のケガの影響で“一歩”が出なくなってしまったこと、それによって理想とするイメージとのギャップを埋め切れないこと。その言葉からは、決断せざるを得ない歯がゆさやもどかしさも感じられました。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 1161文字 NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。 有料会員登録 有料会員ログイン

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  • なぜ、ザックはメンバーを固定する?2013年も「耐える力」が鍵になる!(二宮寿朗)

    2012年のザックジャパンの戦績は8勝2敗2引き分け。2月のW杯3次予選ウズベキスタン戦は、ホームでの唯一の敗戦となった。 2012年のザックジャパンを振り返ってみると、順調な1年だったと言えるだろう。 最重要項目であるブラジルW杯最終予選ではスタートダッシュに成功してここまで4勝1分けの勝ち点13。ライバルのオーストラリアが1試合少ないとはいえ、2位以下に勝ち点8差以上をつけているわけだから上出来だ。アジアとの戦いの一方で10月には欧州遠征に出向き、真っ向勝負を挑むことによって世界との距離もある程度測ることができた。チームにとって実のある一年だったように思う。 続いて選手個々にフォーカスしてみると、ある一字がキーワードとしてパッと頭に浮かんでくる。 それは「耐」――。辞書を引いてみれば「もちこたえる。たえる」とある。 離脱期間をあくまで進化を遂げるための時間と捉えた田圭佑。 例をあげれ

    なぜ、ザックはメンバーを固定する?2013年も「耐える力」が鍵になる!(二宮寿朗)
  • マイナーリーグは本当に過酷なのか?大谷翔平がもし渡米していたら……。(菊地慶剛)

    2008年に新日石油ENEOSからNPBを経ずに、レッドソックスと直接メジャー契約をした田澤純一。メジャー入りに際しては“田澤問題”として騒がれ、これを受け「NPBを経由しない、海外球団からの出戻り」への対抗措置が講じられた。 ドラフト上位指名候補の高校生として初めて直接のメジャー入りを表明していた大谷翔平投手が12月9日、自身の考えを翻意させ、ドラフト指名されていたファイターズ入りを発表した。 ファイターズから強行指名された当初は、入団の可能性ついて「自分自身の考えとしてはゼロです」とメジャー入りの強い意志を示していたが、交渉を繰り返す中でファイターズへの信頼感が芽生え、新たな将来像が確立したということなのだろう。 もちろん大谷の翻意を批判するつもりなど毛頭ない。場所がどこであろうとも大谷自身が心底野球に打ち込める道を進むことが最も重要なこと。ぜひ日球界で頑張ってほしいものだ。 だが

    マイナーリーグは本当に過酷なのか?大谷翔平がもし渡米していたら……。(菊地慶剛)
  • 真の“地域密着”型クラブへ――。信州発、JFL長野パルセイロの挑戦。(細江克弥)

    長野パルセイロのスポーツディレクター、足達勇輔氏。「町のクラブ」であることの重要さを肌で知る人間の存在は、クラブにとって貴重だ。 世界一のクラブを決するFIFAクラブW杯がクライマックスを迎えた12月16日、決勝の舞台・横浜から約200キロ離れた長野県長野市では、地元サッカーファンの注目を集めたもう一つのビッグイベントが行われていた。 土橋宏由樹、引退試合――。 韮崎工業高を卒業後にドイツ・ブレーメンへの留学を経験した土橋は、帰国後、ヴァンフォーレ甲府で7年間プレー。'06年には松山雅FCに移籍し、2年後の'08年にはAC長野パルセイロに新天地を求めた。'11年シーズン限りで現役を退いた後は、「長野のサッカーを盛り上げたい」という熱意からクラブのアンバサダーとして活動している。 松と長野というライバルクラブを渡り歩き、しかも両クラブでキャプテンを務めた選手は、今のところ土橋しかいない。

    真の“地域密着”型クラブへ――。信州発、JFL長野パルセイロの挑戦。(細江克弥)
  • 富豪オーナーの堪忍袋は破裂寸前。トーレス不発でベニテスの首が飛ぶ?(山中忍)

    欧州王者の9番(写真左)トーレスと南米王者の9番ゲレーロ。世界一のクラブ、世界一のストライカーの座は南米のものとなった。 クラブワールドカップ2012で、最も活躍しなければならなかった男。それは、フェルナンド・トーレスだっただろう。 チェルシー移籍2年目の9番は、優勝最有力候補の新エース。昨季限りで去った旧エース、ディディエ・ドログバの穴埋めをしなかったクラブの補強方針からは、トーレス獲得に5000万ポンド(約65億円)を支払ったロマン・アブラモビッチによる、贔屓にも近い期待が覗える。 富豪オーナーが、11月後半にラファエル・ベニテスを暫定監督に迎えた理由の1つは、古巣リバプール時代の恩師によるトーレスの蘇生と言われる。 今季前半戦でのチェルシーの主役は、エデン・アザール、オスカル、フアン・マタと並ぶ、2列目の技巧派トリオだが、大会公式プログラムに、チェルシー選手を代表して掲載されていたの

    富豪オーナーの堪忍袋は破裂寸前。トーレス不発でベニテスの首が飛ぶ?(山中忍)