タグ

ブックマーク / retrocoffee.blog15.fc2.com (3)

  • 純喫茶コレクション 神奈川・藤沢・喫茶 ジュリアン

    何と美しい喫茶店だろう、外観を見た時も店内に入った時もそう思った。 「純喫茶小路」と勝手に名付けた藤沢駅から程近い細い路地には、 3軒もの喫茶店が並んでいる。その中の一つ、「灯」については以前綴った。 昨年の年末にここを知って、その時はタイミング悪く定休日だった為、 年が明けてすぐにまた足を運んだ。気になりながらもいつも通り過ぎていた駅へ。 ここのところ、純喫茶の閉店の知らせを続けて聞いていたせいか、「ジュリアン」の 外観を眺めているだけで、このような貴重な喫茶店がまだ営業を続けてくれていることに 感謝して、勝手ながら涙が出そうになった。 ジュリアンは、店内の様子も期待を裏切ることなく素晴らしく、外から見る丸い窓も 美しかったが、内側から見るレースのカーテン越しの風景も印象的だった。 店内を仕切る壁の上にはメニューサンプルが輝いており、こちらは映画のワンシーンでも 使用されたらしい。ママが

  • 純喫茶コレクション 東京・高円寺・名曲喫茶 ネルケン

    ここの喫茶店へ行くときは、少し緊張する。 あまりにも完全な空間で、それを乱すような気分のときは、 軽々しく行ってはいけない、そんな気がするのである。 植物の蒼と茂った、緑色の灯りに照らされた入口。 少し重たい扉を、ギギギと開けると、そこには、 扉のこちら側とあちら側を分断する時間が存在する。 店内は、赤いビロードの椅子が並び、それぞれの席から、 他の席への視界を遮るように、柵で囲まれている。 それゆえに、自分だけの、一時的な現実ではないような 世界への逃避が出来るのである。 流れているのは、もちろんクラシック。 ここでは、あまり会話をすることはなく、それぞれが ひっそりとした時間を過ごすのが、きっと合っている。 そして、なんといっても、特筆すべきは、マダムの美しさ。 高齢であろうと思われるが、その美しさには、何度拝見しても 息をのむ。洋服のセンスも、とても好きな感じで、いつもお洒落だ。

  • 純喫茶コレクション 東京・日暮里・珈琲 乱歩゜

    日暮里の、夕焼けだんだんを下って、谷中銀座商店街を おしまいまで歩いて、突き当たったよみせ通りを ひたすらに歩くと、三崎坂の通りに出る。 右側へ曲がれば、団子坂下で、江戸川乱歩の 有名な作品「D坂の殺人事件」の舞台となった地域である。 江戸川乱歩の名前にちなんだ喫茶店 乱歩は、 高齢のマスターが営む、一見、少し怪しげな喫茶店だ。 日暮里を訪れると、ここに何回か足を運んだが、いつも、 混雑している、ということはあまりなく、独特のゆったりした 時間が流れているのがいい。 店内には、ジャズが流れ、カウンターの棚には様々な 種類のが並び、ここでの時間は退屈することはない。 そして、たいてい、木の椅子には、ここの裏マスターとも 言える、のリョウスケさんがどんと、居座っている。 珈琲は400円と安い。を読んだり、音楽を聴いたり、 飽きたら、リョウスケさんを眺めたり。 ここを出るときには、不思議

  • 1