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ブックマーク / societyforlightnovel.wordpress.com (3)

  • ラノベ史探訪(19)-オーバーラップ文庫とMF文庫J:創刊時の様相

    あらためまして、新年明けましておめでとうございます。 昨年1月からスタートした「ラノベ史探訪」ですが、皆様から多くのアクセスを頂き恐縮です。今年も不定期での連載を考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。 さて、昨年末の冬コミ開催期間中、「あるニュース」でライトノベル界隈が盛り上がりを見せたことは記憶に新しいと思います。そう、オーバーラップ文庫の創刊告知ですね。2009年からMF文庫Jで刊行が始まり、2011年放映のアニメも大ヒットした弓弦イズル『IS〈インフィニット・ストラトス〉』の再起動をはじめ、著名なライトノベル作家やジュブナイルポルノ作家、プロデューサーやアニメ監督までも含んだ豪華作家陣を擁する創刊体制は、発表されるや否や大きな話題を呼びました。また、昨年見られた『IS〈インフィニット・ストラトス〉』をめぐる騒動や、現在のメディアファクトリーとオーバーラップの関係(オーバー

    ラノベ史探訪(19)-オーバーラップ文庫とMF文庫J:創刊時の様相
  • ラノベ史探訪(18)-「富士見美少女文庫」の名称はどこから来たのか?

    私事で恐縮ですが、12/15~16開催のコンテンツ文化史学会2012年大会にて、「あの日見た文庫の存在意義を僕達はまだ知らない―八〇年代OVAノベライズの動向と富士見美少女文庫―」というタイトルで発表をさせて頂きました。当日会場にお越し下さいました皆様、誠にありがとうございました。頂きました貴重なご意見は、ぜひ今後の調査・研究に生かしていきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。 ところで、前掲の発表タイトルにある「富士見美少女文庫」について、ご存知の方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか?刊行元はあの富士見書房なのですが、おそらく富士見ファンタジア文庫や角川スニーカー文庫などに比べれば、圧倒的に認知度は低いのではないかと…。何しろこのレーベルから作品が刊行されていたのは、1986~93年の7年間のみ(しかも1991~92年の間は刊行なし)。作品数も全30タイトルと決して多

    ラノベ史探訪(18)-「富士見美少女文庫」の名称はどこから来たのか?
  • 海外翻訳事情 役割語

    「役割語」なる概念を御存知でしょうか? たとえば、アニメやマンガの世界では「博士」と呼ばれる人たちは、高い確率で「~なのじゃ」という喋り方をします。しかし、現実の「博士」たち、たとえば今の東京大学の教授で「~なのじゃ」という言葉を使っている人は、まずいません。居たら、是非通報ください。この他、「おほほ」と笑い「~のことよ」と喋る「お嬢様」、「~アルよ」と喋る「中国人」など、実際にそんな風に喋っている人はほとんどいないのに、書き言葉や映画や演劇の世界では定着してしまっている言葉が日語にはいっぱい有ります。 つい最近に金水敏という言語学者が、こうした言葉を「役割語」と命名しました。研究会も組織されても出ています。 (左から金水敏『ヴァーチャル日語 役割語の謎』岩波書店、金水敏編『役割語研究の地平』『役割語研究の展開』いずれも、くろしお出版) ごく大雑把にいえば、役割語は文芸の世界で大変に

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