今年の5月5日にマイクロソフトを退任したキム・キャメロン氏(*1)が、「Identity Gangs」とのディスカッションから抽出した「アイデンティティの7原則(Seven Laws of Identity)」というものがある。多くの関係者が参照している基本文書なのだが、日本では意外と知らない人が多いので、CTCの富士榮さんが抄訳されているものをここに転載しておく。
![アイデンティティの7原則-Seven Laws of Identity](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6167f21741d859bd2f72f32d4d44602f9ddd2eb1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fwww.sakimura.org%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F01%2Fcropped-nat.consulting_logo_only.jpg%3Ffit%3D284%252C284%26ssl%3D1)
どうも最近、「国民ID」やら「番号制度」やらというキャッチフレーズで「見える不変の汎用番号」を人に振ろうという話が巷で盛り上がってきている。これによって、年間1兆円の特需が恒久的に続くなどといって、株価が上がる企業まで出る始末だ。 名寄せを効率化することによって業務効率が劇的に改善するというのだが、議論が荒すぎて危惧を覚える。私自身、業務効率化のために「不変の番号」を導入するのにはやぶさかではない。だが、名寄せによるプライバシー侵害などの副作用を生むから、それは「見えてはいけない」と思っている。 しかし、この名寄せの脅威、なかなか一般にはご理解いただけないようだ。 曰く「名寄せがプライバシーの脅威と批判されても。番号制がもたらす脅威とは具体的にどのようなものか?」 「プライバシーとは何か」から説き起こした情報モデル的解説は、12月19日(日)の堀部シンポ 資料(当日公開)に詳しく書いたので
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