にこやかにグーグルの新プライバシー規定を説明するベッツィー・マッシェロ・マネージャー(ストラタ・コンファレンス2012で筆者撮影) 今週木曜日、ネット最大手のグーグルが、新プライバシー規定を実施した。同問題については以前、このコラムでも紹介したが、同変更では、フランス政府が「EUデータ保護法に抵触する恐れ」を警告し、米国政府は「消費者保護の観点から調査」を続けている。日本でも総務省と経産省が「遵法を求める通知」をグーグルに送るなど、公的機関が警戒感を強めている。 1ヵ月以上の事前通知と関係機関への調整を続けてきたグーグルだが、それでも批判の声は消えていない。興味深いのは、ワシントンが警戒心を露わにする一方、ここシリコンバレーにはグーグルに対して寛容的な雰囲気が漂っていることだ。 なぜ、これほどの逆風を受けながら、新プライバシー・ポリシーを強行するのだろうか。なぜ、シリコンバレーはグーグルの