連載:クラウドガバナンス現在進行形 第2章 第1回 クラウドの資源量で考える、単一IaaS事業者への依存リスク 第1章の連載インデックスはこちら 定量的に取り扱えるデータの増大に伴う困難や、データ増大に伴う新しい発見の可能性自体は古くから指摘されていたが、近年注目されているビッグデータは単に膨大なデータ量を表す概念ではない。米Gartnerの定義を下敷きに考えると、ビッグデータとは量だけでなく多様性と時間的広がりを持った概念として表せる。ビッグデータが成立するためには、多様なデータ発生源が時間的広がりを持って大量に存在することと、発生したデータを収集・蓄積するインフラストラクチャ、収集・蓄積したデータを操作するためのツールが必要だ。さらに、操作して得た知見を利用してマネタイズする方法論がなければ研究止まりで事業化、ひいては社会インフラとして成立しない。 今回はスマートフォンに代表されるモバ