ドイツ・ボッシュ(Bosch)が電動アシスト自転車「eバイク」の領域で躍進している。クルマや電動工具で培った技術を結集し、モーターや電池などで構成する駆動モジュールを開発。2011年ごろから自転車メーカーに供給を始め、現在では4社が採用する。2018年春には各社を通じて日本市場に進出し、ヤマハ発動機やパナソニック、ブリヂストンの牙城を崩しにかかっている。日本メーカーへの供給も射程内だ。開発投資を続け、数年後には1000万台規模に成長するeバイクの世界市場でシェアトップを狙う。 自動車部品のメガサプライヤーであるBoschの2017年の世界売上高は780億ユーロ(1ユーロ=126円換算で9兆8280億円)。このうちeバイクは売り上げで1%にも満たない事業であるが、成長の余地が大きい注目領域として位置付ける。同社によると、世界の自転車市場は年間1億3000万台で停滞している。一方でeバイク市場