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瑞西に住む友人の家では、或日語学の教師の老婦人が、変な泣顔をして遣って来たそうである。市の蓄犬税が三割とか、引上げられるという際であった。私たちの生活では、とても今度のような税は払うことが出来ません。是迄は無理をして育てて居たけれども、もう仕方が無いから今朝役所へ連れて行きましたと謂って、又大いに涙をこぼしたそうである。 役所というのは犬殺し局のことであった。税を払わぬ犬は東京などとは違って、一匹だって存在し得る余地が無いのである。仮に殺さぬことにしたならば街頭に沢山、餓死した犬を見掛けねばならぬ。野ら犬という言葉がもう一寸説明の六つかしい迄に、犬の文明も進んで居るのであるが、それにしてはジュネェブなどには、町で見かける犬の数が多かった。 一人者が犬を飼って居る例が多い。犬と話をして居る老人などをよく見ることがあった。五階三階の窓から顔を出して、吠えもせずに通行人を眺めて居る犬を、幾らも見
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「このことについて柳田國男は何と言っているのだろう?」と思うことはよくある。そういうときはすぐに、手元にある『柳田國男全集(全32巻)』(ちくま文庫)を手にとる。 この全集は、コンパクトで、読みやすくて、愛用している。ところが、各巻に詳細な目次が無い。これだけが不満だ。 各巻は、まず単行本として出版されていた作品を数冊分収録し、その後に関連する短編を収めるという構成になっている。ところが、単行本では当然あったであろうはずの詳細目次がないのだ。 そこで、各巻の詳細な目次を作ってみた。 実際に一頁一頁めくりながら、すべての見出しを書き抜いた。 必要に応じて、見出しだけでなく、本文に立ち入って項目を箇条書きに抜き出したところもある(第六巻「妖怪談義」所収「妖怪名彙」の妖怪の名など)。 いま最終第32巻まで作業を終えたところ、この巻の巻末に「全巻総目次」と「全巻収録著作索引」が収録され
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