出科研コラム 雑誌の「休刊」と「廃刊」、何が違う? 一般的に、雑誌がなくなることを「休刊」といいます。しかし、これとは別に「廃刊」という言葉も使われる場合があります。 「休刊」と「廃刊」、この2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。 「休刊」とは雑誌の場合、編集制作上の障害などによる一時的な理由、あるいは経営上の事情や売れ行き不振などのために、継続発行が困難になった場合の措置を指します。つまり、雑誌が「ある期間刊行を休む」ことをいうのです。何らかの機会に、再び「復刊」するという可能性が残されます。 「廃刊」とは、雑誌の発行が自発的に中止され、以後の発行もまったく予定されない場合を指します。これは、その雑誌が完全になくなり、二度と復活しないことを意味するのです。 しかし「休刊」か「廃刊」かは、発行社(者)の意思表示がないと区別がつきにくいのが実状です。そのため、現在の出版業界で