4月に民間委託が始まる佐賀県武雄市の武雄市図書館について考える集会が9日、同市文化会館で開かれた。委託に反対する市民ら約50人が参加、Tポイントカードの導入で、貸し出し履歴など個人情報流出への懸念の声が上がり、図書館問題の学習継続を確認した。 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会と図書館大好き全国市民ネットが共催。日本図書館協会関係者や情報セキュリティー研究者らを交えて討議した。 市側は図書館の貸し出し専用カードも選べるようにし、履歴は図書館の管理業務に限って使用する協定を、委託するTSUTAYA(ツタヤ)の運営会社と結んでいる。専門家は「情報を扱う限りは、もれる危険性がある。問題がないようきちんとやってほしい」と指摘した。 市民の会は「市教委は図書館のあるべき姿を示していない。運営会社に丸投げしている」と批判。今後、図書館問題を整理した本を出版し、「市への公開質問状や住民監査請求を