ブラザー工業は、電子ペーパーを採用した携帯型ディスプレイ端末の試作機を、9月4日に開いたプライベートショー「Brother World JAPAN 2008」(東京国際フォーラム)に展示した。ディスプレイ部はA5サイズと、従来の個人向け電子ペーパー端末より大きめに取ったのが特徴。A4サイズの書類を大量に持ち歩くビジネスパーソンに、紙の代わりに使ってもらう狙いだ。 ディスプレイパネルは「他社から購入している」(説明員)が、独自技術で表示速度を高速化し、1秒以下でページを切り替えられるようにした。PDFなどの原稿をいったん画像化した上で表示。プリンタで培った画像変換技術を応用し、美しく読みやすく表示できるという。白黒4階調の表示に対応した。 ディスプレイ部は9.7インチ(142.1×205.5ミリ、1200×825ピクセル)のA5サイズ。電子ペーパーを使ったソニーの電子書籍端末「LIBRIe」