「多様な意見」はなぜ正しいのか は、いわゆる群衆の叡智の可能性について考察している本です。 先日の「未来を洞察する」同様、「群衆の叡智サミット」の主催者の岡田さんが紹介されていたので、購入して読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。 「みんなの意見は案外正しい」で注目されていたような、多様な集団による可能性について、非常に詳細に分析をされています。 特に「一様な集団はたった一人の人を含んでいるのと変わらないのである」という点を論理的に分析しているくだりは、なかなか考えさせられます。 「ウィキノミクス」や、「クラウドソーシング」など、群衆の叡智的なアプローチを模索している方には、ヒントになる点がいろいろとある本だと思います。 【読書メモ】 ■問題解決において、多様性は強力な要素である・ いつでも能力に勝るわけではないが、予想よりはるかに多くの場
100%無理な話も通す技術は、鶴野さんの新刊です。 光栄にも献本いただいていたので遅ればせながら読んでみました。 私が鶴野さんにお会いしたのは、実はブログを始める前のこと。 その当時から鶴野さんは自らが主催するネットワーキングのパーティーを毎月変わらず開催されていて、そのオープンな姿勢には私も影響を受けました。 もちろん、今回の本は、ネットワーキングの本ではなく説得についての本なわけですが、鶴野さんならではの共感だったり、ポジティブシンキングだったりという要素がちりばめられていて、なるほどと腑に落ちる点がいくつもありました。 特に印象に残ったのは「一番の壁は自分自身の中にある。自分で自分の行動を縛っていることが多い」というくだり。 自分でも気をつけているつもりではいますが、ついつい忘れてしまうポイントですね。 自分のコミュニケーション能力を一歩引いて見直したいという人にお勧めの本です。 【
Did you know? -私たちは何も知らない | 近江商人JINBLOGを読んで。 Did you know2.0という動画が、Ad Innovatorの織田さんやが、上記の上原さんのブログ経由で話題になっていたので、見てみたのですが、ひさびさに心にささる動画でした。 思わず感動して勢いで初字幕.inで字幕をつけてみたので、まずは一度見てみてください。 内容としては、「フラット化する世界」や、「富の未来」でも描かれている未来ではありますが、それが8分ほどの動画で力強く伝わってくるという点で、改めて動画の力も再確認されるビデオです。 私も昨年子供が生まれ、自分の子供が大きくなったときの未来を想像することがありますが、いまだに選挙でインターネットを活用することもできず、英語リテラシーも高くない日本の未来を考えると、正直明るい気持ちには慣れません。 今の日本の教育は、政治は、そして私達は、
シリコンバレー精神は、ウェブ進化論の大ヒットで、ネット企業だけでなく普通の企業にも有名人となった梅田望夫さんの新刊です。 光栄にも献本を頂きましたので、早速読んでみました。 新刊といっても、正確にはウェブ進化論の前に出版していた「シリコンバレーは私をどう変えたか―起業の聖地での知的格闘記」の文庫化ですから、そういう意味では、ウェブ進化論の前作というのが正しいでしょう。 ウェブ進化論は40万部近く売れ続けているということで、梅田さんに対してウェブ進化論の人、Web2.0の人という印象を持っている人が多いようですが、実は梅田さんが私たちの世代に本当に伝えたいことというのは、やっぱりウェブ進化論ではなくこちらの書籍なんだろうなーというのを改めて感じます。 (あとがきの中で、「「Web2.0時代の到来に狂奔する人々が多い今、Web3.0時代を切り拓くであろう「いずれ次のグーグルになる若者たち」が必
マーケティング2.0はCNETブログでお馴染みの渡辺聡さんが監修した、共著スタイルのWeb2.0時代のマーケティング本です。 献本をいただきましたので、早速読んでみました。 まず、目にとまるのは何と言っても多彩な執筆陣でしょう。 関さんや神原さんのようなお馴染みの社長さんから、清田さんやいしたにさんのように肩書きが「ブロガー」の方まで、幅広い分野の方がマーケティング2.0と定義された分野についての考えを披露されてます。 つい日本では、マーケティング≒広告みたいな捕らえ方をされてしまうわけですが、本書でもフィリップ・コトラーの言葉が引用されているように「マーケティングの役割とは、絶えず変化する人々のニーズを収益機会に転化すること」。 ネットの進化によって、これまで一方通行だった企業と個人のコミュニケーションが、会話に変わってきていると言うのは、先日紹介したスコーブルのブログスフィアでも強調さ
i d e a * i d e a – 【ブロガー応援企画】 SONYさんとのブロガーダブルチャンスキャンペーンは今日が締め切りっすを読んで。 田口さんがアカデメディアがらみで興味深い企画をやっています。 その名も「ブロガーダブルチャンスキャンペーン」 クイズに答えると賞品がもらえる、というところまでは一見普通のキャンペーンなんですが。 ブログでそのキャンペーンを紹介して自分のブログ経由で応募した人が当選すると、なんとそのキャンペーンを紹介したブロガーも賞品がもらえる可能性がアップするというブロガー応援型キャンペーン。 残念ながら、ブロガーの申し込みは昨日まで。 自分はボーっとしているうちに申し込み忘れて、いまさらこんな記事を書いていたりするんですが。 この、自分が欲しいものを紹介すれば、その欲しいもの自体がもらえるという仕組みは非常に好感できます。 通常のアフィリエイトだともらえるものは
革命メディア ブログの正体 (伊藤 穣一 他)を読んで。 Wikipediaにおいて「誰もいじっていない記事を誰かがいじると、それに関心のある人がワーッと集まってきてすぐさま直していく」ことをピラニアエフェクトと言うそうです。 同じような話をテレビとネットの近未来カンファレンスで神田さんがしていたのですが、なんでもWikipediaに興味のある人のチャットルームか何かがあるそうで、Wikipediaが編集されるとそこに通知があって、編集チームが間違いが無いかすぐにチェックされるような仕組みになっているとかで。 ピラニアの池に牛が放り込まれたら、一瞬のうちに骨だけになってしまうのをイメージすると、見事な例えだなと思ったりします。 当然、彼らは無報酬なはずですが、Wikipediaの正しさを維持したいという、正義感に似たモチベーションが突き動かすピラニア集団というところでしょうか。 ちなみに、
ブロガーと手を組む新聞社、その成果は複雑 – CNET Japanを読んで Forrester Researchの最近の調査によると、米国の18~24歳のインターネット利用者のなかでは、ブログと新聞ウェブサイトの読者数のシェアは両者とも同じで約17%を占めているそうです。 シェアの数字にどういう意味があるかというのは議論があるところでしょうが、やはりブログと新聞ウェブサイトのシェアが並んだというのは非常に興味深いところです。 先日、CNET読者ブログとオルタナティブブログを比較してみましたが、上記の記事を見て、そう言えばニュースサイト自体の作りにはどういうバリエーションがあるのか気になったので、自分なりに整理してみました。 ■マスメディア型ニュースサイト 基本的に自社でコストをかけて作成した記事を提供する ・編集者編集 NIKKEI NET、CNET ・投稿者編集 CNETブログ、All
Life Hacks Pressは、日本のLife Hack(ライフハック)第一人者である百式の田口さんが、濃い執筆人を集めて執筆したライフハック専用ムックです。 発売当日に読んだんですが、会社のブログにメモを書いたっきりで自分のブログに感想を書くのを忘れていたのでメモしておきます。 やはり、このムックのお勧めは何と言っても田口さん執筆のGTD特集です。 GTD(Getting Things Done)自体は、以前に読書メモも書いた「仕事を成し遂げる技術」というタイトルで日本語版の書籍も出ているのですが、田口さんは以前からこの本が原書に比べて読みづらいというのを嘆いていました。 そういう意味でも、書籍を読まなくてもこのムックの特集を読めばGTDのポイントは大体抑えることができる濃い特集になってます。 それ以外にもGoogleの活用術から、プレゼン術やマインドマップ、ブログやソーシャルブック
情報非公開があだ?–トレンドマイクロもWinnyの餌食に – CNET Japanを読んで。 安部官房長官の「Winny使わないで」宣言以降、Winny問題は収束するどころかますます盛り上がりを見せていますね。 セキュリティソフト会社にWinny特需がみたいな話があるかと思ったら、アンチウィルスソフトのトレンドマイクロ自体がWinnyウィルスで情報漏えいしていたという話がでてきたり、JASDAQもだったという話がでてきたり、ぷららのWinny全規制に続いてNiftyもWinnyの規制を発表したりと、ここ数ヶ月Winny関連の記事は増える一方です。 もちろん、今発表されている情報漏えいは過去のものなので問題は収束しているという説もあるんですが、なぜ、これだけ大勢の人が問題だと思っているのに、開発者逮捕から2年も経過して一向にWinnyをめぐる議論は収束の気配を見せないのでしょうか。 個人的に
先日、JAROさんとJIAAさんの共同セミナーで「なぜステマがネットで騒動になるのか」というテーマで講演をさせて頂いたのですが。 意外にその資料を社内勉強会等で使いたいというニーズがあるようなので、一部のスライドを数枚外したバージョンを公開させて頂きます。 スライドにも書きましたが、ネタとしての宣伝行為を「ステマ」と呼ぶものではなく、本当の意味での「ステルスマーケティング」は視聴者や読者を騙すという意味で卑怯な行為というだけでなく、ソーシャルメディア時代においてはステマがばれた際の炎上リスクを考えると非常にリスクが高い行為だと考えていますが。 昨年の商業メディアによるステマ騒動で業界全体が健全化の方向に舵を切ったにもかかわらず、まだ各所でたまにステマのプチ炎上騒動がおこっているのは非常に残念なことだと感じています。 たいした資料ではありませんが、社内の理解啓発や、誤解の解消などに使って頂け
先日、JAROさんとJIAAさんの共同セミナーで「なぜステマがネットで騒動になるのか」というテーマで講演をさせて頂いたのですが。 意外にその資料を社内勉強会等で使いたいというニーズがあるようなので、一部のスライドを数枚外したバージョンを公開させて頂きます。 スライドにも書きましたが、ネタとしての宣伝行為を「ステマ」と呼ぶものではなく、本当の意味での「ステルスマーケティング」は視聴者や読者を騙すという意味で卑怯な行為というだけでなく、ソーシャルメディア時代においてはステマがばれた際の炎上リスクを考えると非常にリスクが高い行為だと考えていますが。 昨年の商業メディアによるステマ騒動で業界全体が健全化の方向に舵を切ったにもかかわらず、まだ各所でたまにステマのプチ炎上騒動がおこっているのは非常に残念なことだと感じています。 たいした資料ではありませんが、社内の理解啓発や、誤解の解消などに使って頂け
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