気付けば私の怒濤の1年が終わりを告げた。 思い返せば1年前。 私は渦中にいた。 傷ついた心は癒える事なく、悲鳴をあげていた。 引退してもなお続くバッシング、心ない言葉。 頑張れの言葉がこんなにも苦しいと感じた事はなかった。 だから、陸上やスポーツから離れて、無理矢理にでも楽しむ事で傷を癒そうと思っていた。 人と接する事を辞め孤独を愛した。 それはとても心地の良い物で、自分だけの空間がそこにはあった。 初めて義足を持たずしてアメリカへ渡った。 ロンドンぶりにあったチームメイトの顔を見たら、自然と涙が溢れた。 帰りたかった。 またみんなと陸上がしたかった。 これが本当に最後になると思ったら「さよなら」を言う事ができなかった。 そして、決意したんだ。 走る事を。 心を開く事を。 でも難しかった。 もう一度人前に出る事。 人と一緒に仕事をすること。 笑う事。 そうしているうちに、時は流れ、気付けば
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