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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/shokeimoji2005 (2)

  • 山下晴代『Pale Fire(青白い炎)』 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

    山下晴代『Pale Fire(青白い炎)』( Editions Hechima 、2017年11月11日発行) 山下晴代『Pale Fire(青白い炎)』には複数の種類の詩がある。「遠州シリーズ」というのだろうか、幼年期の記憶を書いたものがおもしろい。 暑くもなく寒くもなく、虫の音もとだえ、宇宙と遠州の家が一体化するとき、祖母や祖父が土のなかかからよみがえり、私が山下家の一族のひとりであることを教える。どうしてそういうことになったのか、もはや誰も、従姉の恩師の女教師も教えてくれないのであった。その恩師は、従姉が連れていってくれた彼女の家の縁側で、木のパレットの固まった絵の具をナイフでそぎ落しながら、街の高校へ行った従姉に、学校の科目のなかでは何がすき? と聞くと、従姉は、「かんぶん」と答えるのであったが、その「ん」の音が、私には「m」として耳に残り、はたしてそれがなんなのかわからないのであ

    山下晴代『Pale Fire(青白い炎)』 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)
  • 山下晴代『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

    山下晴代『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』(Editions Hechima、2016年11月28日発行) 山下晴代『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』にも「意味」というか、「文学」が出てくる。ただしそれは伊藤浩子『未知への逸脱のために』とは全く異なる。「e fango e il mondo」の全行。 そして世界は泥である 夢のなかで泳いでいた 夢の空間を 夢の文法があり 夢の論理があった そこでは、 レオポルディと三島由紀夫が ひそかに笑い合っていた ボルヘスとホイジンガが 高い塔を見上げていた ジョブズとラカンはともに 座禅を組んでいた 春の雪が降り 薔薇色の虎がゆき ありとあらゆるスイッチは消えた どこから「そこ」へ入っていけばいいのか? 姉たちよ! と、シャールはとなえる 見知らぬ魚たちに祈りを捧げる そして世界は泥である 複数の「固有名詞」が出てくる。それは「芝居」で言

    山下晴代『今はもう誰も杉村春子など思い出さない』 - 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)
    Nean
    Nean 2017/02/18
    なんとなくヒッチコックの頃を思い出したり。
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