先の第49回衆議院総選挙における維新の会の躍進は、野党共闘の失敗と相俟って全国的にも注目を集めた。 ネットには様々な言説や論考がアップされ、メディアやSNS上でも活発に議論されている。 大阪における「維新圧勝」の予測はかなり早い段階からあったので、私はある程度の覚悟はしていたが、大阪の小選挙区で全敗という結果には率直に驚きを禁じ得なかった。 このような選挙結果を招いた理由について私個人の見解はいくつも挙げられるが、それは長年に渡り「維新政治」と対峙してきた反維新側の主観的な意見に過ぎない可能性がある。 今後の対応を考察する上では、「なぜ維新がこれほどまで世間に支持されたのか」を、努めて客観的に理解しておく必要性があると感じていた。 そこで、この度の「維新躍進」に関してネット上の論考がある程度出揃ったところでそれらを渉猟し、複眼的に全体像を捉えておこうと考えた次第である。 今回、維新を直接論