交通事故の実況見分を仮想空間上で行い、当時の車両速度や位置関係を導き出す新たな鑑定法を大阪府警が確立したことが19日、分かった。土木現場の測量にも使われる「3Dレーザースキャナー」を使い、パソコン画面で事故をリアルに再現する手法で、警察庁によると全国初。大規模な交通規制が必要だった従来の実況見分の課題も克服し、執拗なあおり運転も精緻に検証できる。 新鑑定法は画像化技術を応用し、事故映像のデータを解析して重ね、事故車両を投影した3Dモデルを作成。車両位置を高精度に特定し移動時間などから当時の平均速度を算出する。さまざまな角度から位置関係などを検証できる。