FAOによりますと、現在、マダガスカルで日本のトノサマバッタに似たマダガスカルトノサマバッタ(Locusta migratoria capito)が大発生し、主食の稲を始め農作物が壊滅的な被害を受けているそうです。 (日本のトノサマバッタ) すでに国土のおよそ半分の農作物が甚大な被害を受け、1300万人もの人々の生活に影響が出ている。マダガスカルは日本の国土の約1.6倍です。 (注:一部メディアでバッタの群れが国土の半分を覆っているとありましたが、公的文章にそのような記述は見られませんでした。) ただでさえ貧困にあえぐ人々にとって食料価格の高沸、飢餓など深刻な事態は避けられない状況に陥っています。このまま手を打たなければ今年の9月までに国土の2/3が被害を受けると予想されている(1.5百万ヘクタール)。この事態を受け、マダガスカル政府は2012年11月27日に「バッタ警報」を発令している。
多くの昆虫は4枚の羽を持っていますが、むかしはもっと多くの羽があり、それが進化の過程で体の一部に変化したことが名古屋大学のグループが行った遺伝子の研究で分かり、昆虫の進化を解き明かす成果として注目されています。 研究を行ったのは名古屋大学大学院生命農学研究科の新美輝幸助教らのグループです。 グループでゴミムシダマシという昆虫を詳しく調べたところ、サナギの時期に羽ができるときに働く「ベスティジアル」と呼ばれる遺伝子が、体のいたるところで働いていることが分かりました。 この遺伝子が働かないよう操作すると、天敵から身を守るためにあるといわれているサナギの胴の部分の突起がまったくできなくなり、成虫になったときに胸の部分が小さくなりました。 反対に、羽ができるのを妨げる遺伝子の働きを抑えると、たくさんの羽が生えてきたということです。 昆虫の祖先には多くの羽があったことが化石の研究で分かっていますが、
蒲郡市の竹島水族館で深海にすむ節足動物オオグソクムシの赤ちゃんが初めて孵化(ふか)した。同水族館によると、飼育が難しいため、孵化に成功したのは国内の水族館で初めてという。 約1か月前、形原漁港所属の底引き網漁船が深さ約200メートルで約100匹を捕獲、同水族館に提供した。このうちメス1匹が卵を抱いており、16日に13匹の赤ちゃんが次々に孵化した。親の体長は約10センチ、赤ちゃんは約2センチ。水槽の中で元気に泳ぎ回っている。21日から公開の予定。 オオグソクムシは本州中部以南の水深150~600メートルほどの深い海にすむダンゴムシやフナムシの仲間。メスが卵を抱いてから孵化までに2年ほどかかるといわれ、長期に飼育することが難しいため、これまで孵化に成功した水族館はなかった。同水族館では孵化間近の個体を入手できたことと、水温や塩分濃度を生息環境に近づけるなどの工夫が奏功したとしている。
1億6500万年前の地層から出土した体長14ミリの雌(左)と、8ミリの雄のノミの化石(ネイチャー提供) ジュラ紀中期(1億6500万年前)から白亜紀初期(1億2500万年前)にかけ生息していた体長2センチ近い巨大なノミの化石が中国で出土したと、中国科学アカデミーなどの研究チームが1日付の英科学誌ネイチャーに発表した。最古のノミとみられる。 針状の口が長く頑丈なのが特徴で、哺乳類や鳥類の柔らかい皮膚から血を吸う現代のノミとは異なる。「羽毛のある恐竜などに寄生していたのではないか」としている。 チームは、内モンゴルのジュラ紀の地層や遼寧省の白亜紀の地層から出土した10万個の昆虫化石から、9個のノミの化石を発見。体長は雌が14~21ミリ、雄は8~15ミリだった。
印刷 枯れ葉の下などに隠れて冬も鳴くマダラスズ=北海道弟子屈町のポンポン山温かなくぼ地で昼寝をするエゾタヌキ=北海道弟子屈町のポンポン山 タヌキが昼寝し、コオロギの鳴き声が聞こえる――。北海道弟子屈(てしかが)町の屈斜路湖近くにあるポンポン山の中腹(標高約270メートル)は、周囲の極寒とは別世界だ。この時期は零下20度を下回る日も珍しくなく、27日は零下26.6度を記録。それでも、地面の至る所から噴気が立ち上る地熱帯で、地表の所々には青々としたコケが茂る。 「ジーッ、ジーッ」。枯れ葉の下などは温かく、この時期に羽音が聞こえる。鳴いているのは、コオロギの一種で、脚にしま模様がある体長5〜10ミリほどのマダラスズだ。野生動物にとっても「楽園」。エゾシカの越冬地になっているほか、くぼ地ではエゾタヌキが寝ている姿を見かけることもある。 周りは雪が積もっているが、スノーシューを履いて訪れる観光
印刷 マムシを襲うタガメ(体長5センチほど)=読者提供 絶滅危惧種に指定されている水生昆虫のタガメが、毒蛇のマムシを襲って捕食している様子が撮影された。タガメが蛇を食べることは報告されていたが、マムシ相手の例は知られていなかった。 撮影場所は、兵庫県西部の山間部にある池のほとり。8月下旬の朝、体長5センチほどのタガメに襲われたマムシが、岩をのぼってきたところを、同県在住の読者が撮影した。 タガメは脚でマムシを抱え込み、胴体に針のような口を刺しこんでいた。「マムシは身もだえしながら苦しんでいた」という。タガメは魚などの体内に消化液を入れ、溶けた肉を吸う。撮影時もマムシを「食べていた」とみられる。 関連記事自由研究が絶滅危惧種救う 都内でフジマリモ育て半世紀(8/23)身を隠すため?光るサメ、撮影成功 沖縄の水族館チーム(8/17)絶滅危惧、タガメなど17種増 滋賀レッドデータブック(6
科学, 動物大型のチョウで有名なオオカバマダラの親戚キオビマダラMelinaea mnemeは羽の模様が7種類あるんだけど、これに擬態するヌマタドクチョウHeliconius numata*1 *2もまた7種類の全パターンを真似できる(動画の1分くらいのとこで比べてます)。キオビマダラの万華鏡写輪眼による幻術の類だと思うんだけど、そうではなく超遺伝子の成せる技だという。 擬態と遺伝子毒を持つあるいは捕食者にとって味がまずい生物というのは警戒色とかまあ派手な色彩であったりするけれども、別の種同士が似た様な模様になることをミュラー擬態という。一方、本当は毒を持っていないのに毒がある他の種に擬態するのはベイツ擬態。協力的にしろタダ乗り的にしろ、どちらの擬態も鳥とかが「あの模様はヤバイ」と学習することが生存の肝になるので、確実に同じ模様にしていきたい。 ところが今回のチョウどもは7種類の模様の多型
先日、デイリーポータルZ編集部の石川さんたちと虫捕りに行った(こちらの記事「素手で虫捕りまくり」)。 それが思いのほか楽しく、皆ついつい夢中になってしまった。 真剣なまなざしで草むらを見つめ、はじける笑顔で捕った虫を掲げる石川さんたちを見て、 虫捕りは大人も楽しめるホビーであると僕は確信した。 しかし、虫を捕るには野山を駆け回る必要がある。体力に自信の無い人や足腰の弱いお年寄りには少々厳しいかもしれない。 いっそコンビニエンスストアに行くような感覚でカジュアルに虫捕りができればいいのに。 …ん?コンビニ?
最新の研究によると、最も大きな音を出す生物は体長2ミリの水生昆虫、チビミズムシの一種(学名:Micronecta scholtzi)だという。デシベル数としては最大ではないが、体長比でかなう相手は存在しない。 スコットランドとフランスの技術者、進化生物学者達が、水槽に入れた米粒大の水生昆虫の“歌声”を調べたところ、最大で105デシベルを記録。目の前で削岩機を使用している音量に匹敵する。 生息する池の近くに立てば聞こえる大きさだが、そのほとんどは水中から空気中へと伝わる際に失われてしまう。 驚くべきことに、この虫はペニスを腹部にこすりつけて音を発している。羽根を擦り合わせて鳴くコオロギと似たような方法だ。音を出す性器は動物界でも比較的珍しいが、鳴き声を効果的に発する方法は他にも数多く存在する。 研究の詳細は、「PLoS ONE」誌に6月15日付けで発表された。 Photograph cou
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く