狭山茶の産地、埼玉県入間市で新茶の摘み取りが始まりました。 茶どころで知られる埼玉県入間市周辺は狭山茶の最大の産地で、およそ1000ヘクタールの茶畑で毎年2000トン余りが生産されています。 入間市下藤沢の平塚尚吾さんの茶畑では、22日から新茶の摘み取りが始まり、手伝いに訪れた近所の主婦などおよそ40人が、鮮やかな緑色の新芽を一つ一つ手で摘んでいました。 狭山茶は、おととしの原発事故のあと国の基準を超える放射性物質が検出され、一時、販売自粛を強いられました。 去年、県がすべての製茶工場で行った検査では、いずれも国の基準を下回りましたが、入間市によりますと、農家の中には売り上げが原発事故の前の80%程度にとどまっているところもあり、信頼回復に向けた取り組みが進められています。 平塚さんは、「売り上げはまだ回復していませんが、ことしの新茶は例年になくおいしくできているので、より多くの人に飲んで