カナダ東部の深刻な山火事を調べた国際的な研究グループは、気候変動がなかった時代と比べるとことしは少なくとも2倍、山火事が発生しやすい気象条件になっていたとする分析結果をまとめました。地球温暖化が山火事の要因の1つになっていることを科学的に示す内容となり、注目を集めそうです。 カナダ東部では深刻な山火事が相次いでいて、ことし6月には煙がニューヨークなどアメリカ東部の大都市に流れ込み、視界が悪化しました。 国際的な研究グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション」は、この山火事と気候変動の関係を分析し、22日、その結果を発表しました。 分析では、温度や湿度、風速などの気象条件から決まる、山火事が起きるリスクを示す数値を用いています。 それによりますと、ことし5月から先月までの期間は温室効果ガスの排出による気候変動がなかった時代と比べると少なくとも2倍、山火事が発生しやすい状況になっていたと