蝉の体内には、自身の細胞を攻撃する「自己免疫抗体」が大量に存在します。 幼虫期、セミは根から主に養分に乏しい水分を摂取します。この場合、体内は中性に保たれ 自己抗体は不活性化の状態で存在するので、細胞のダメージは最小限に抑えられます。 一方、羽化して成虫になると主に幹、枝から養分を取ります。これはいわば甘い樹液です。 大量に含まれるグルコース(pH=3.5) により、生体内のpHは弱酸性に近づきます。 そうすると自己抗体が活性化し、細胞に様々なダメージを与える結果になります。 固い外骨格で構成されるセミも、内部より自己免疫で攻撃されると、1週間〜1ヶ月ほどで 徐々に衰弱し、やがて地面に落ちてしまいます。。。