作家 岩井志麻子●1964年生まれ。ホラー小説と赤裸々なトークで人気。『ぼっけえ、きょうてえ』ほか著書多数。 私の再婚相手は、18歳下の草食系韓国人。女友達とソウルに遊びにいったとき“捕獲”しました。韓国はホストクラブが非合法だから、男のコンパニオンがいる。友達と相談して、面白そうだからカラオケ店に呼んでみたんですよ。 すると顔は不細工、ヘアスタイルとマフラーだけヨン様ってのが来た。横に座ってお酒を注ぎ、カラオケでデュエットするだけで3万円。3万ウォンの間違いかと思った。しかもムスーッと気取った態度。怒りがこみ上げてきた。日本のおばはんをなめとるんかー! そいつを追い返して、まあ女だけで飲んで帰ろうということになった。注文した水割りをウエーターが持ってきた。何気なくその顔を覗き込んだら……もうめっちゃ可愛かった。「店長! 店長! 店長!」と呼びつけたら、店員だから横に座らせてもタダだ、と。