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ブックマーク / kanjinai.hatenablog.com (4)

  • 金井淑子「依存と自立の倫理」 - kanjinaiのブログ

    依存と自立の倫理―「女/母」(わたし)の身体性から 作者: 金井淑子出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 2011/01メディア: 単行購入: 6人 クリック: 61回この商品を含むブログ (7件) を見る 金井淑子さんの新著。ケア倫理、家族問題、親密圏、フェミニンの倫理、ケアロジー、いのちへの視座、などなど現代的な諸問題へのフェミニズムからの新しい切り口について、広域的に目配りした議論が並んでいる。マタニティ・ハラスメントの議論を経て、金井は、品川哲彦のケア倫理論を批判し、品川からは倫理への「女/母(わたし)」へのまなざしは拓きにくい、と述べる(183ページ)。 なるほどと思う反面、書を読む私はその実存において「女/母(わたし)」ではなく、この言葉は誠実には「女/母(あなた)」と読まねばならないということをどう受け止めるかという問題が前景として浮上する。この問題系を金井自身が想

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    Nihonjin
    Nihonjin 2011/07/27
    「マタニティ・ハラスメントについては、ずいぶん以前に大学の学生に授業で議論してもらったときに、女性は生理があり妊娠があるから職場の力となりえずその分だけ給与が低くて当然、と主張したのが女子学生だった」
  • 宮地尚子『トラウマの医療人類学』みすず書房 - kanjinaiのブログ

    トラウマの医療人類学 作者: 宮地尚子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/07/22メディア: 単行購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (10件) を見る 2005年8月14日熊日々新聞掲載 評者:森岡正博 (http://www.lifestudies.org/jp/) 「トラウマ」というのは、心の奥深いところに刻み込まれた傷のことだ。それはなにかの拍子にうずきだして、忘れたかと思っていた過去の記憶を鮮明に浮かび上がらせたり、原因不明の体調不良を起こさせたりする。「トラウマ」という言葉は、日では阪神淡路大震災をきっかけに広く使われるようになった。地震の恐怖を夜中に思い出して、ベッドから飛び起きる人も多いと聞く。 だが、トラウマ研究によれば、もっとも深刻なトラウマは、地震や事故のように一回切りで終わった出来事によるものではなく、成長の過程で何度も何度も

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  • マーガレット・ロック『更年期』みすず書房 - kanjinaiのブログ

    更年期―日女性が語るローカル・バイオロジー 作者: マーガレットロック,Margaret Lock,江口重幸,北中淳子,山村宜子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/09/17メディア: 単行購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見る 2006年11月6日日経新聞掲載 評者:森岡正博 (http://www.lifestudies.org/jp/) 四〇代から五〇代にかけて、女性には閉経が訪れる。そのときに、女性たちは何を感じ、何を考えるのだろうか。医療人類学者、マーガレット・ロックは、その問いを探るために日にやってきた。彼女はカナダの大学で教える研究者だが、なぜ日にやってきたかというと、この点について、北米と日の女性の相違を調べるためなのであった。 彼女は日で精力的に面接調査を行なう。まず最初に彼女が発見したことは、閉経(メノポーズ)に

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  • ロンダ・シービンガー『植物と帝国』 - kanjinaiのブログ

    植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー 作者: ロンダシービンガー,Londa Schiebinger,小川眞里子,弓削尚子出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2007/05/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る 2007年7月22日頃共同通信配信 十八世紀、カリブ地域の女たちは、オウコチョウという植物を使って、みずからの手で中絶をしていた。彼女たちは、欧州からの入植者の男たちによって、昼は奴隷労働を強要され、夜は性の奉仕を強要された。その結果として、望まぬ妊娠が起きるわけであるが、奴隷の母親から生まれた子どもは、やはり奴隷として育てられるのである。 彼女たちは、自分の子どもを「隷属の人生から救う」ために、お腹の中の胎児を中絶して、主人に反抗したのである。そのときに用いられたのが、民間でひそかに使われていたオウコチョウなどの中絶薬

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    Nihonjin
    Nihonjin 2011/07/26
    「十八世紀、カリブ地域の女たちは、オウコチョウという植物を使って、みずからの手で中絶をしていた。彼女たちは、欧州からの入植者の男たちによって、昼は奴隷労働を強要され、夜は性の奉仕を強要された」
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