人類は太古の昔から手拍子を叩き、歌をうたっていた。人類の歴史は常に音楽と共にあったのだ。 かねてから、音楽は思考や感情に影響を与えていると言われていたが、『Scientific Reports』に発表された新たなる研究によると、勇ましく元気なヒロイック音楽は、思考力にパワーを与えて活性化させ、一方で悲しい音楽は、気分をゆったりと落ち着かせるが、暗い考えを誘発する傾向があるということがわかったという。 音楽が思考に与える影響 これまでの研究では、音楽は感情の強い調整役であることが裏づけられている。だが、思考にどんな影響を及ぼしているのかはよく知られていない。 「多くの人が長い時間、音楽を聴いて過ごす。だが、音楽がわたしたちの心や思考にどんな影響を及ぼしているのかは、あまり良く知られていない」研究を率いたノルウェー・ベルゲン大学の研究著者トバイアス・バシェフキンは言う。 これまでの研究から、”