医学博士。1991年、広島大学医学部医学科卒業。2002年、ミネソタ大学留学。2004年より広島大学病院。専門分野は、大腸外科、感染症対策など。 「腸内ガスを作り出すのは小腸や大腸に住んでいる腸内細菌ですが、それらが私たちの体にどんな影響を与えているのかについては、まだほとんど分かっていません」と大毛先生はいう。 例えば、かいよう性大腸炎では、患者の体調が悪い時には腸内細菌が作り出すガスであるおならの臭いが強くなることもよく知られているが、そのメカニズムについてはまだよく分かっていない。 「腸内細菌がつくるガスが患者にもたらしている影響を知りたい」と大毛先生は米ミネソタ大学付属病院大腸外科に留学。そこでの恩師のひとりで、腸内ガスについてさまざまなことを教えてくれたのが、世界の「おなら博士」として知られる消化器内科のレビット(Levitt)博士だった。 レビット博士と行った研究は非常に