3月から毎週金曜日に開かれている大飯原発再稼働反対へのデモが7月6日、首相官邸前で行われた。雨の中、15万人(主催者発表)が参加し、脱原発を唱える音楽家の坂本龍一氏のほか、亀井静香衆院議員、河野太郎衆院議員も訪れた。午後6時過ぎには、首相官邸前は人であふれ、千代田線の国会議事堂前駅は一時、出口が封鎖される事態となった。 ■「職務上、責任者は教えることができない」 警察官が抱えるジレンマ 首相官邸前の交差点付近では、機動隊と警察官数百人が警備についた。横断歩道や交差点では、無理矢理渡ろうとする市民を止めに入る警察官の姿が見られた。 そのうち50代の男性は、「誘導されたが、行き止まりになっており、ぐるぐる回らざるを得なかった」と警察への不満を訴えた。 「安全のためにではなく、デモの妨害をしているのではないか。この警備の指示を出している責任者は誰なのか。明らかにする責任があるのではないか