近年、企業のデータは飛躍的に増加しているが、多くの企業はただひたすらディスクを増やし続ける旧来のデータ管理手法から抜け出せていない。本連載では、こうした増え続けるデータを効率的に管理するためのストレージ技術を解説していく。HDDやRAID、バックアップなどの基礎から、SANや仮想化、ライフサイクル管理、重複除外など最新技術まで、しっかりと解説しておこう 2009年12月18日 09時00分 サーバー・ストレージ 最終回 クラウド時代に対応するストレージの最新技術 本連載最後のトピックでは、ストレージの最新技術を取り上げる。重複除外やストレージ階層化などストレージ技術の進歩には目を見張るものがあるが、その中でも今後のストレージ業界で大きな影響を与えると考えられる2つの新しいテクノロジー「フラッシュドライブ」と「スケールアウト型アーキテクチャ」について紹介する。 2009年12月11日 09時
ハイパーバイザとは 仮想化ソフトウェアには、ハイパーバイザ型やホストOS型などがあるが、サーバ向けの製品ではハイパーバイザ型が主流になってきた。これは、ハイパーバイザ型は実行効率が高く、多数の仮想マシンを動作させやすいからだ。こうした製品としては、マイクロソフトの「Hyper-V」、ヴイエムウェアの「VMware ESX」、シトリックス・システムズの「Xen」などがある。ここではこれらの製品を中心に、ハイパーバイザ型の仮想化環境がどういうものであるかを見ていくことにしよう。 ハイパーバイザ型とは、仮想化ソフトウェアがハードウェア上で直接動作するものをいう(図1)。「ベアメタル」などとも呼ばれることがある。 一方、仮想化環境(仮想マシン、Virtual Machineともいう)内で動作するOSを「ゲストOS」などと呼ぶ。そして仮想化ソフトウェアでは、このゲストOSに対して完全なハードウェア仮
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