再稼働の前提となる国の審査を受けている北海道にある泊原子力発電所で、国の訓練としては初めて津波からの避難も想定した原子力総合防災訓練が13日から始まりました。 泊原発から10キロほど離れた共和町にある対策の拠点、「オフサイトセンター」では、北海道や周辺自治体、それに原子力規制庁の職員が集まり、訓練開始からおよそ2時間後の午前11時前には原子炉を冷やす水が漏れ、周辺に影響が及ぶおそれがあるとして、北海道電力が原子力災害対策特別措置法に基づく、いわゆる「10条通報」を行ったことが共有されました。 一方、原発のある泊村では午前8時半ごろ村の防災行政無線で大津波警報の発表が伝えられると、住民たちが高台にある小学校まで歩いて避難する訓練を行いました。 その後、小学校に集まった住民たちは村の職員から原発でさらに事態が悪化するおそれがあるとして60キロ余り離れた札幌市内のホテルまでバスで広域避難する手順