内田先生の本はブログ本が多く出る。これもその類だろうと思ったけれど一応確認してみたら連載の単行本化ということで一も二もなく買った。「呪い」と「祝福」について一章ずつ書かれることで始まる本書はともすれば物語と言われても仕方が無いような抽象的な話が多いけれど論理は通っておりそして何よりその論理は幸せな人生をまっとうする上で役に立つ。 現実の問題をいかに万人が納得できる形で分析し提示するかというのは大きな問題ではないのです。現実の問題があるならば、それがいかに荒唐無稽でリアリティがないように見えたとしても効果のあるアンサーが僕らには必要とされる。当然の話ですが、なぜなら問題が起こっている時に必要なのは分析ではなく改善が見込める手順だからです。 主に思想、心構え、考え方、なんでもいいですが、そういう内面上の問題について内田先生は精通しているのでしょう。 政治の話とかは僕はあまりまじめに読む気になれ