「リーダーには、責任ある瞬間的な判断が求められる」と話す柳沢校長(2014年6月1日、法政大市ヶ谷キャンパスで) 基礎的な内容を自宅で予習し、教室では発展的な内容を学ぶ「反転授業」の模擬授業が2日、東京都新宿区の法政大市ヶ谷キャンパスで行われ、開成中学校・高等学校(東京都荒川区)の柳沢幸雄校長が先生役を務めた。高校生を相手に水俣病などの公害病を想定した討論を通じて発言の重要性などを説き、教育関係者ら約300人が聞き入った。 授業に臨んだのは法政大学女子高校(横浜市)などの生徒計23人。水俣病について予習してきた生徒たちに対して、柳沢校長が授業の冒頭に提示したのは「朝起きたら、自分の右足の親指が緑色に変色していた」という、一見関係なさそうなテーマ。「あなたはどう行動しますか?」という問いを生徒一人ひとりに投げかけた。 柳沢校長は生徒たちの答えを受けながら話を進め、「30日目、三つの大学病院が