今回は、前回の「なぜ、アクティブラーニングなのか?」に続いて、「アクティブラーニングとはなにか」を解説します。 前回の記事へ 私が「アクティブラーニング」を初めて聞いたのは、もう10年近く前、2008年のことです。 東京大学駒場キャンパスで開催されたシンポジウムにおいて初めてその言葉を聞きました。さすが東大です。早かったです。この時、アメリカの大学で全講座をアクティブラーニングにしたという報告があり、東大でも日本棋院が提供する「囲碁講座」などがアクティブラーニングにあたり、東大の教養学部でもアクティブラーニングを増やしていきたいとのことでした。アクティブラーニングをどう定義づけていたかは忘れてしまいました。つまりそのぐらいの関心しかなかったのです。「学生主体の授業」「学生が能動的に活動する授業」ぐらいの意味合いで使われていたのだと思います。東大の教養学部では2007年度には既にアクティブラ