エディ・ヴァン・ヘイレンの音は世代を飛び越えて響き続けている。そして、イマの音楽にも影響を与えているのだ。それを体現しているのが弓木英梨乃、平成生まれの実力派ギタリスト。彼女のプレイやサウンドの方向性には、知らず知らずのうちにエディの影響があるという。ハードロック・ギタリストではなく、またリアルタイム世代でもない彼女が、どのようにエディに惹かれていったのかを探っていこう。 取材/文=近藤正義 写真=廣田達也 テクニカルなのにポップでキャッチーなことに衝撃を受けました。 初めて聴いたヴァン・ヘイレンの作品は何でしたか? 1stアルバム(『炎の導火線』/1978年)ですね。私は父の影響もあって中学生でビートルズを聴いてギターを始めたんですが、その時にもっといろんなギタリストを聴かなくちゃ、と思って音楽雑誌でチェックしたギタリストの名前が入ったCDを片っ端からレンタルして聴き漁っていたんです。そ