今春の大学進学率は53・7%で過去最高になったことが8日、文部科学省が発表した2019年度の学校基本調査(速報値)でわかった。前年度比0・4ポイント増で、過去最高の更新は4年連続となった。一方、高校では、全体の生徒数が減少する中で通信制の生徒数の増加が目立った。 調査は5月1日現在。大学進学率は、男子(56・6%)が女子(50・7%)を上回ったが、その差はこれまでで最小の5・9ポイントだった。来春始まる「高等教育の無償化」で学生数の増加が見込まれ、大学進学率の上昇は続くとみられる。 大学・大学院で女子学生が占める割合は増加しており、大学の学部では45・4%(前年度比0・3ポイント増)、大学院の修士課程31・6%(同0・3ポイント増)、博士課程33・8%(同0・2ポイント増)で、いずれも過去最高になった。 文科省調査企画課は「キャリア志向が高まっていることに加え、女子の進学先となってきた短大