(これは2010年 イタリアの懐疑論者団体CICAPの機関誌に載せるために書いた文章です。イタリア語に翻訳されて載る予定でしたが、流れてしまいました。若干古くなってしまいましたが、お蔵入りさせるのももったいないので公開します。) 1. はじめに はじめに自己紹介をします。私は日本の懐疑論者です。ASIOSという団体の運営委員をしています。ASIOSの活動は、超常現象の調査や調査結果の報告がメインです。基本的には社会問題を解決するために活動しているわけではありません。しかし、私たちの懐疑的調査が、社会問題進行の抵抗になるならば、うれしいことだと思います。 2. 日本におけるホメオパシーの状況 ○概観 日本では、健康対策(Self-medication)が流行になっています*1。そして、自然信仰も広がっています。自然なもの、天然のものを盲目的に「良いもの」だとする考え方です*2。そういった流れ