【岩手】豆類集荷選別販売や農産物の有機栽培などを行うアグリシステム(芽室)の伊藤英信社長は2日に岩手県庁を訪れ、東日本大震災で大量に発生したヘドロなどの汚染物質について、微生物を活用した処理方法を提案した。面会した達増拓也知事らは前向きな姿勢を示した。 津波で陸地に拡散したヘドロや化学物質などが悪臭を放ち復興作業を妨げていることから、伊藤社長はEM菌(有用微生物群)などの活用を提案。EM菌は汚染物質を浄化し、悪臭や腐敗を軽減できると説明した伊藤社長は「噴霧するだけで簡単に使える。水田の塩害対策など農業分野にも期待できる」と語った。 EM菌を使った処理方法は、被災地の一部自治体で採用する動きがあるという。達増知事は「北海道からの支援はありがたい」、工藤孝男環境生活部長は「山積みになったがれきは悪臭のもとになる可能性がある。試してみて効果を確かめたい」と興味を示していた。 県庁には、仲介