埼玉県警の痴漢犯罪防止キャンペーンが15日から始まり、さいたま市のJR大宮駅で、市内の女子高校生らが痴漢撲滅を訴える「出発式」が行われた。 大宮・浦和区周辺の高校11校の女子生徒約80人や、県警の女性警察官約30人らが出席した。 秋山富男地域部長が「高校生の約半数が痴漢の被害に遭っている。悪質な犯罪の撲滅を期待している」とあいさつし、小松原女子高3年の桐麻実さん(17)は「安心して通勤、通学できる社会をつくるため、勇気を出して痴漢と戦います」と宣言。式後、「なくそう痴漢」などと書かれたタスキを掛けた生徒らは、駅構内で痴漢の撃退法などが書かれたチラシ約4000部を配布した。 21日までのキャンペーン期間中、JR川越、熊谷駅などでも女子生徒らが活動。私服警察官延べ約100人が通勤・通学ラッシュの車内で警戒にあたる。県警地域課によると、鉄道利用者が増える春から、女性が薄着になる夏にかけて被害が増