「コギャルがあざ笑う戦後教育」 1998『諸君!』掲載論文 (1998年に書いた論文ですので、風俗的に現代と多少異なる部分があります) 学校文化が崩壊した 派手な化粧に超ミニスカの制服、ロングの茶髪にルーズソックスという恐ろしく画一的な格好をして闊歩するコギャル女子高生の姿は世界に類例を見ない珍奇な光景であろう。 所かまわず座りこみ、ソックスをはきかえ、菓子類を食べ散らかす姿は、たいていの大人は(というより当の女子高生以外にとっては)不快を催すもの以外のなにものでもない。 これらコギャル女子高生が拝金主義に染まったまま享楽的な姿を送り、一部の者が売春(援助交際)やテレクラ等のH系バイトをしていることは広く知られるようになったが、彼女たちが恰好の消費者の仕事であり、プリクラ、ポケベル、ピッチ等の女子高生関連産業が二兆円を超えるという現実の前では、彼女たちを叱るという行為は、旧道徳に固