子供の中学受験が終わった。結果的には子供の人生を良い方向に導く結果になったと感じているものの、それでもなお「何だったのか」と感じてしまう謎の儀式であった。 ほんとうに、中学受験とは何だったのか。 受験、それはいつのまにかやってくる そもそも僕も妻も地方の田んぼの隙間で育った田舎者であり、小学生で受験をするという発想すらなかった。むしろ小さな子供を受験勉強に追い込むことに愚かしさを感じていて、正直その気持ちは最後まで消えなかった。 なのになんで受験をすることになったかというと、もとを辿れば小2のときである。うちの近所には大手の受験塾が一つしかなく受験期から入ろうとしても満員で入れないというので、選択肢を残す意味で子供を入れた。この時点で入塾はあくまで「判断は保留」の意図だったわけだが、見落としていたことが一つあった。環境が人を作るのである。 3年後、「受験で良い結果を残す!」という決意に満ち