避けられない未来は目の前まで迫ってきている。 先日、未来ある若者から退職願が提出された。未来ある若者と言っても20代後半だが、仕事を一通り覚えて自分で独自の仕事スタイルを追求していく矢先の出来事だ。去る者を追わず…と言いたい所だが、無駄な抵抗だと思いつつ事情を聞いた。『新しくやりたい仕事を見つけ、この機会を逃すと年齢的に厳しくなっていくから』とのことだった。 今期の営業成績が過去50年間で最も悪く、単純計算では500万円ほどの赤字らしい。そんな大切な計算を単純計算で語る経営者の嘆きを聞き流し、隣にいた仲の良い経理担当者に確認をしたら、『誇張はしているが概ね間違いではない』と予想はできた答えが返ってきた。 前職は分かりやすいブラック企業で、1日の労働時間が12時間を超えるのは当たり前で、日勤と夜勤の交代制だが、日勤の私が夜勤の人間が昼休憩(昼ではないが)まで仕事をして引き継ぎ業務を行うのが日